いつも同じ遊びばかり…に心配になっていませんか?

子どもの遊び

乳幼児期のお子さんをお持ちの方、一度はこんな悩みを持ったことないでしょうか?我が家の4歳児も2歳前から電車にどハマりし、それ以降、木のレールセットからプラレールまで電車でひたすら遊んでいる時期がありました。親としては、もっと違うおもちゃでも遊んで欲しい、電車ばかりで大丈夫?と思うこともしばしば…。でも、保育士の視点で考えると、この遊びに夢中になることってすごく大切なことなんです。だから、目の前にいらっしゃるお子さんが毎日毎日同じ遊びをしていても、大丈夫!とことん、遊ばせて下さい!その中でも、意識してほしい関わり、種まきをお伝えしたいと思います。

乳児期の子どもたちの発達を知ろう!

では、なぜ子どもたちは同じ遊びを繰り返すのでしょうか。乳児期の子どもたちは、今自分が伸ばすべき発達を知っていて、それを遊びの中で何度も繰り返すことで習得しているのです。例えば、つかむ、離す、入れる、引っ張るなどの動作です。乳児期の子どもにこのような姿が見られたら、「よしよし、今この子はこの動きを習得しようとしているんだな」と思って、見守りましょう。特に、大人から見たらいたずらと思えるようなこと(ひたすら箱ティッシュからティッシュを引っ張り出すことや、側溝の隙間に小石を落とす等)こそ、子どもにとってはその発達を習得するとても大切な遊びなのです。やめなさいと言ってしまいそうになること、すごーく分かりますが、そこはぐっと我慢して見守ることを意識しましょう。実際、この時期の子どもたちがいわゆる”おもちゃ”で遊ぶことはほとんどないのです。その子の伸ばしたい発達にたまたま合致したら、そのおもちゃで遊ぶかもしれません。でも、遊んでいる時間もわずかなものです。子どもにとっては、見て、触れるものすべてが”おもちゃ”になるのです。おもちゃで遊んでほしい、なんでうちの子はおもちゃで遊ばないのだろう、そう悩んでいる方、いらっしゃったら、安心してほしいと思います。

幼児期の子どもたちの遊びは?

では、幼児期の子どもたちが、同じ遊びばかりするのはなぜでしょうか。これは、乳児期の理由とは違います。その子によってさまざまな理由があると思いますが、その遊びが大好きで仕方ないからです。そんなことは、きっとお子さんを見ていれば分かることかなと思います。しかし、なんでその遊びばっかり…もっと他の遊びもしてほしいのに!と思うのは私だけではないはず!(笑)でも実際、他の遊びに誘ってもまったく興味を示さないなんてことはよくあることだと思います。でも、それでいいんです。むしろそれが大切なのです。興味があることに夢中になって遊ぶ、一つのことに熱中できる力ってすごいと思うのです。もし、この熱中している遊びが勉強だったら、きっと他のものに興味がむくような声かけをする親はあまりいないと思います。「おお、頑張ってるな、すごいすごい」と静かに見守りますよね。遊びに夢中になっているというのはそういうことなのです。この力がいつか勉強に向くかもしれない、きっとこの力がのちの勉強する土台となる!それをやめさせて、他の遊びをさせることなんて、どれほどその子にとって無意味なことであるか、わたしは他の遊びに誘いたくなる時にこう考えるようにしています。同じ遊びをしていても「よしよし、熱中しているな」と思えば、心穏やかに子どもを肯定的なまなざしで見守ることができます。ここでも、結局はぐっと我慢して見守ることが大切なのですね。

だとしても他の遊びも…と思う親心

夢中になっているとは分かっていても、積み木で遊んでほしい、お絵描きしてほしい等々、元保育士でもやはり我が子となればそう思ってしまいます。ですが、熱中している遊びをやめさせて誘うのではなく、積み木にも興味を持ってほしいと思ったら、たとえば車でひたすら遊んでいる子どもの横で、積み木でその車を並ばせる駐車場を作ったり、お家やお店を作ったりしてその車と一緒に楽しそうに遊ぶ姿を見せる。子どもがその時は興味を持たなくても、積み木で作ったり、何かに見立てて遊ぶ姿を近くで見せることが大切なのです。これが、遊びの種まきになり、いつかぼくも作ってみたいに変わっていくのです。ポイントは子どもが夢中になって遊んでいるものを交えながら遊ぶことです。そうすることで、子どもにとってもイメージが膨らみやすく、興味を持ちやすいと思います。ですので、うちの子は興味がないからで終わらせず、ぜひ遊びの種まきと思って、親が楽しそうに遊ぶ姿を見せてみてください。

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